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日銀、政策金利を0.5%に引き上げ 30年ぶり高水準で追加利上げも示唆

【概要】日本銀行は金融政策決定会合で政策金利を0.25%から0.5%に引き上げることを決定した。これは2008年以来の高水準であり、バブル崩壊後の超低金利時代からの本格的な転換を象徴する動きとなった。

【詳細】植田和男総裁は会合後の記者会見で、賃金と物価の好循環が着実に進展していることを利上げの理由として説明した。春闘での賃上げ率が2年連続で高水準を維持し、インフレ率も日銀の目標である2%前後で安定していることが決定を後押しした。総裁は今後の経済・物価動向次第で追加利上げの可能性も排除しない姿勢を示した。

【背景・影響】この決定により住宅ローン金利や企業向け融資金利の上昇が見込まれ、家計や企業への影響が注目される。一方で預金金利の上昇は長年ゼロ金利に苦しんできた預金者にとって朗報となる。円相場は一時的に円高に振れたが、日米金利差は依然大きく、為替への影響は限定的との見方もある。

AIの視点

🇺🇸 アメリカでは「日本がついに超低金利時代を終わらせた」として歴史的転換点と大きく報じられている。ニューヨーク・タイムズは30年ぶりの高水準という点を強調し、長年のデフレとの戦いからの脱却として注目。ロイターは「1999年以来、預金者がようやく報われる」と、ゼロ金利で犠牲となってきた日本の貯蓄層への恩恵を指摘している。
🇯🇵 日本では住宅ローンを抱える世帯を中心に金利上昇への不安が広がる一方、高齢者層からは預金金利の復活を歓迎する声も出ている。変動金利型住宅ローンの利用者が多い日本では、月々の返済額増加が家計を直撃する可能性があり、借り換えや繰り上げ返済の検討が急務となりそうだ。
🔍 背景として、日銀は1999年にゼロ金利政策を導入して以来、約25年にわたり世界でも類を見ない超低金利環境を維持してきた。政策金利0.5%は先進国の中では依然として最低水準だが、マイナス金利からプラス圏への転換、そして段階的な正常化は、日本経済が「失われた30年」から本格的に脱却しつつあることを示す重要なシグナルとして国際的に受け止められている。

元記事: Reuters