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海外メディアが報じる日本

日比が新たな防衛協定を締結、中国の攻勢に対抗

【概要】日本とフィリピンが新たな防衛協定に署名した。両国は南シナ海などで中国からの圧力が強まる中、安全保障面での連携を一段と強化する。

【詳細】この防衛協定により、日比両国は軍事訓練の拡大や防衛装備品の移転、情報共有の強化などで協力を深める。フィリピンは南シナ海で中国海警局の船舶による妨害行為に直面しており、日本も尖閣諸島周辺で中国公船の領海侵入が常態化している。高市早苗首相はインド太平洋地域の安定に向けた同志国との連携強化を外交の柱に据えており、今回の協定はその具体的成果となる。

【背景・影響】日本は従来、米国との同盟を軸としてきたが、近年は豪州、インド、フィリピン、英国などとの二国間・多国間の安全保障協力を急速に拡大している。今回の協定は中国の海洋進出に対する抑止力強化を狙うものであり、インド太平洋における「自由で開かれた秩序」の維持に向けた日本の積極的な姿勢を示している。

AIの視点

🇺🇸 アメリカでは、日比防衛協定を「中国の攻勢への対抗」という文脈で報じている。ABC Newsの見出しにも「growing China aggression(高まる中国の攻撃性)」という表現が使われており、中国の拡張的な行動を警戒するトーンが明確だ。米国としては同盟国・友好国間の連携強化を歓迎しており、自国の負担軽減にもつながると見ている。
🇯🇵 日本では、この協定を安全保障環境の変化に対応した現実的な外交成果として肯定的に受け止める声が多いだろう。フィリピンとの関係強化は、尖閣諸島問題を抱える日本にとって南シナ海での中国の行動を牽制する意味もある。一方で、軍事的関与の拡大に対する慎重論も一部には存在する。
🔍 背景として、日本は2015年の安保法制改正以降、「積極的平和主義」の下で安全保障協力を拡大してきた。フィリピンとは2024年に「円滑化協定(RAA)」の交渉が進められており、自衛隊とフィリピン軍の相互訪問が容易になる。こうした二国間協定の積み重ねが、米国を中心とした「ハブ・アンド・スポーク」型同盟から、同志国同士が直接連携する「格子状(ラティス)」の安全保障ネットワークへの移行を加速させている。

元記事: ABC News