日中対立でハイテク鉱物価格が過去最高値を記録
【概要】日本と中国の間の緊張関係が、ハイテク産業に不可欠なレアアース(希土類)などの鉱物価格を過去最高水準に押し上げている。
【詳細】中国は世界のレアアース生産の約6割、精製の約9割を占める圧倒的なシェアを持つ。日中関係の悪化に伴い、中国がこれらの戦略的資源を外交カードとして利用するとの懸念が市場に広がり、価格高騰を招いている。半導体、電気自動車(EV)、再生可能エネルギー機器など、現代のハイテク製品に不可欠なこれらの鉱物は、供給リスクへの警戒感から投機的な買いも入っている模様だ。
【背景・影響】2010年の尖閣諸島問題時にも中国がレアアース輸出を制限した前例がある。日本は以降、調達先の多様化やリサイクル技術の開発を進めてきたが、依然として中国依存度は高い。今後、サプライチェーンの再構築がさらに加速する可能性がある。
AIの視点
🇺🇸 アメリカのメディアは、中国の資源支配力が地政学的リスクとして顕在化している点を強調している。特に、米国自身もレアアース調達で中国に依存しており、同盟国である日本の動向は自国のサプライチェーン戦略にも影響すると捉えている。
🇯🇵 日本では、2010年の「レアアースショック」の記憶が今も鮮明であり、中国依存のリスクを改めて認識する声が強まるだろう。高市政権下で経済安全保障政策がさらに強化される中、国内での代替技術開発や調達先多様化への支持が高まると予想される。
🔍 背景として、レアアースは17種類の元素の総称で、スマートフォンから戦闘機まで幅広い製品に使用されている。中国が長年にわたり低価格戦略で他国の鉱山を淘汰してきた結果、現在の市場支配が形成された。近年はオーストラリア、カナダ、アフリカ諸国での開発が進むが、精製技術では依然として中国が優位にある。
元記事: asia.nikkei.com