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海外メディアが報じる日本

日本、深海底のレアアース泥採取に成功 中国依存脱却へ前進

【概要】日本が南鳥島周辺の深海底からレアアース(希土類)を豊富に含む泥の採取に成功したことをFrance 24が報じた。中国への資源依存を減らす国家戦略の一環として注目されている。

【詳細】南鳥島(日本最東端の島)周辺の排他的経済水域(EEZ)内、水深約6,000メートルの海底には、世界の陸上埋蔵量に匹敵するとされる膨大なレアアース泥が存在する。日本は海洋研究開発機構(JAMSTEC)などを中心に採掘技術の開発を進めており、深海からの泥の引き揚げ試験に成功した。レアアースはEV、風力発電、半導体など先端技術に不可欠な素材であり、現在世界の精製・加工の約60〜70%を中国が握っている。日本政府はこの海底資源の商業化を2020年代後半にも実現する目標を掲げている。

【背景・影響】中国は過去にも外交カードとしてレアアースの輸出規制を行った実績があり、サプライチェーンの多様化は日本のみならず西側諸国共通の課題である。商業採掘が実現すれば、日本は資源小国から一転してレアアース供給国となる可能性があり、地政学的な影響力にも変化をもたらし得る。

AIの視点

🇺🇸 France 24(フランス系国際メディア)は、中国の資源支配に対抗する動きとしてこのニュースを位置づけている。西側諸国全体のサプライチェーン安全保障の文脈で、日本の取り組みを「脱中国依存」の象徴的事例として強調している。
🇯🇵 日本では、2010年の尖閣諸島問題時に中国がレアアース輸出を事実上制限した「レアアースショック」の記憶が強く、資源自給への期待は大きい。一方で深海採掘のコストや環境影響への懸念もあり、商業化までの道のりは楽観視できないとの慎重な見方も根強い。
🔍 背景として、レアアースとはスカンジウム・イットリウムおよびランタノイド15元素の計17元素の総称で、少量でも先端材料の性能を大きく左右する。中国は安価な労働力と環境規制の緩さを背景に精製工程を独占してきたが、近年は米国・豪州・カナダなども代替供給源の開発を加速させており、日本の深海泥プロジェクトはその中でも独自性の高いアプローチとして国際的に注目されている。

元記事: france24.com