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米国、中国との鉱物資源競争でメキシコ・EU・日本と連携強化

【概要】米国が中国との重要鉱物資源をめぐる競争において、メキシコ、EU、日本との協力関係を強化していることが明らかになった。電気自動車のバッテリーや半導体製造に不可欠なレアアースなどの調達先多様化を図る動きだ。

【詳細】トランプ政権は、中国が世界のレアアース生産の約60%、加工の約90%を支配している現状を「安全保障上の脅威」と位置づけ、同盟国との資源パートナーシップ構築を急いでいる。メキシコにはリチウム鉱床が豊富に存在し、EUは独自の重要原材料法を制定して供給網強化を進めている。日本は長年にわたりレアアース調達の多角化に取り組んできた経験を持つ。

【背景・影響】この動きは、米中間の技術覇権争いが資源分野にまで拡大していることを示している。日本にとっては、米国主導のサプライチェーン再編に参加することで、資源安全保障と同盟強化の両面でメリットが期待される。

AIの視点

🇺🇸 アメリカでは、中国への資源依存を「国家安全保障上の脆弱性」として強く警戒する論調が主流となっている。ウォール・ストリート・ジャーナルは、同盟国との連携による「フレンドショアリング」(友好国間でのサプライチェーン構築)が不可欠と強調しており、特にEVバッテリー材料の確保が喫緊の課題と報じている。
🇯🇵 日本では、2010年の尖閣問題時に中国がレアアース輸出を制限した「レアアースショック」の記憶が今も鮮明であり、調達先多様化の重要性は広く認識されている。高市政権も経済安全保障を重視しており、米国との資源協力強化は産業界からも歓迎される可能性が高い。
🔍 背景として、重要鉱物(クリティカルミネラル)とは、リチウム、コバルト、ニッケル、レアアースなど、クリーンエネルギー技術や先端製造業に不可欠な鉱物資源を指す。中国は過去数十年にわたり採掘・精錬インフラに投資してきた結果、圧倒的な市場支配力を持つに至った。この構造を変えるには巨額投資と長い時間が必要とされる。

元記事: Wall Street Journal