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日本、GCAP遅延を意に介さず次世代戦闘機の輸出規制を急ピッチで整備

【概要】日本政府は英伊との共同開発戦闘機GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)のスケジュール遅延にもかかわらず、完成機の第三国輸出を可能にする法的枠組みの整備を加速させている。

【詳細】防衛装備移転三原則の運用指針改定により、共同開発した完成品の輸出先として、安全保障上の協力関係がある国を対象に含める方針だ。GCAPは2035年の初号機配備を目指していたが、英国側の予算見直しで1〜2年の遅延が見込まれる。日本側は開発遅延とは切り離し、輸出ルール策定を先行させる判断に踏み切った。防衛省関係者は「輸出枠組みが整わなければ、開発コストの回収も国際競争力の確保も難しい」と説明する。

【背景・影響】戦後日本の武器輸出政策は長らく「禁輸」が原則だった。2014年の防衛装備移転三原則で転換が始まり、GCAPは完成品輸出の試金石となる。輸出規制の早期整備は、日本が防衛産業の国際プレーヤーとして本格参入する意思表示だ。

AIの視点

🇺🇸 米防衛専門メディアDefense Newsは、日本の動きを「スケジュール遅延に動じない戦略的判断」と評価している。記事は特に、英国の国防費見直しがGCAPの足かせになっている点を指摘しつつ、日本が輸出ルール整備を先行させる姿勢に注目した。米国の防衛産業界からは、F-35のような既存プログラムとの競合を懸念する声もある。
🇯🇵 日本国内では、防衛装備の輸出拡大に対して世論が割れている。2024年の完成品輸出解禁時も国会で激しい議論があった。一方、防衛産業の基盤維持には国際共同開発と輸出が不可欠という認識は与野党を超えて広がりつつある。高市首相は「積極的防衛産業政策」を掲げており、GCAPはその象徴的プロジェクトだ。
🔍 GCAP(Global Combat Air Programme)は日英伊3カ国が2022年に合意した第6世代戦闘機の共同開発計画。2035年配備を目標にステルス性能やAI統合を特徴とする。防衛装備移転三原則は2014年に武器輸出三原則に代わって策定され、一定条件下での防衛装備品の移転を認めた。完成品の第三国輸出は2024年に初めて解禁された。

元記事: defensenews.com