日本、トランプの「ゴールデン・ドーム」計画に参加へ ミサイル供与要請も視野
【概要】日本政府がトランプ大統領の推進するミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム」への参加を決定した。米側から迎撃ミサイルの供与要請が出る見通しだとロイターが報じた。
【詳細】ロイターによると、日本は「ゴールデン・ドーム」計画に正式参加する方針を固めた。同計画は米本土を覆う統合ミサイル防衛網の構築を目指すもので、トランプ大統領が2025年の就任直後から推進してきた。日本の参加により、イージス・アショア技術やSM-3ブロックIIA迎撃ミサイルなど、日米共同開発の成果が計画に組み込まれる。米国防総省は日本に対し、国産の迎撃ミサイル技術の提供も求める方針で、防衛装備移転三原則の運用見直しが加速する可能性がある。高市早苗首相は日米同盟の深化を政権の柱に据えており、3月末の訪米時に正式合意を目指す。
【背景・影響】「ゴールデン・ドーム」はイスラエルの「アイアン・ドーム」を米本土規模に拡大する構想で、総事業費は推定5,000億ドル超とされる。日本の参加は、北朝鮮・中国の弾道ミサイル脅威への対処と、日米防衛産業の一体化という二重の意味を持つ。三菱重工業や川崎重工業など日本の防衛企業にとっては巨額の受注機会となる一方、憲法9条との整合性や周辺国の反発といった政治的リスクも抱える。
AIの視点
🇺🇸 ロイターは日本の参加を「インド太平洋における同盟ネットワーク強化の重要な一歩」と位置づけている。米議会では「ゴールデン・ドーム」の巨額コストに対する批判があり、同盟国の技術・資金分担は計画推進の政治的正当性を高める。特にSM-3ブロックIIAは日米共同開発の成功例であり、この延長線上で日本の防衛産業を米国の軍事サプライチェーンに深く組み込む狙いが透ける。
🇯🇵 高市政権にとって、これは防衛費GDP比2%超の恒常化を国民に説明する材料となる。2025年度の防衛費は約8.5兆円に達しており、「ゴールデン・ドーム」参加は防衛産業の輸出拡大という経済的メリットも伴う。ただし、野党からは「米国の軍事戦略に巻き込まれる」との批判が強まることは必至で、参院選を控えた与党内にも慎重論がある。
🔍 日米のミサイル防衛協力は1998年の北朝鮮テポドン発射を契機に本格化し、SM-3ブロックIIA共同開発(総額約30億ドル)を経て現在に至る。「ゴールデン・ドーム」への日本参加は、従来の「盾」としてのミサイル防衛から、攻撃的抑止力を含む統合防衛網への質的転換を意味する。技術移転の範囲や費用分担の詳細が今後の交渉の焦点となる。
元記事: Reuters