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訪日外国人、2月として過去最多の約350万人――中国人減少もアジア全体が好調

【概要】ロイター通信は、2026年2月の訪日外国人旅行者数が約350万人に達し、2月としては過去最多を記録したと報じた。

【詳細】日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2月の訪日客は前年同月比15%増の約347万人だった。韓国からの訪日客が最多で約85万人、次いで台湾、香港、タイが続いた。中国からの訪日客は前年比約60%減と大幅に落ち込んだが、他のアジア諸国の伸びが補った。円安が追い風となっており、ドル円レートは155円前後で推移。欧米からの訪日客も前年比20%以上増加し、特にフランス・ドイツ・オーストラリアの伸びが目立つ。

【背景・影響】年間の訪日客数は2025年に3,600万人を突破し、2026年は4,000万人の政府目標に手が届く勢いだ。一方でオーバーツーリズムの問題は深刻化しており、京都・富士山周辺では入場制限や観光税の導入が進んでいる。

AIの視点

🇺🇸 ロイターは「record」を見出しに入れ、日本の観光産業の好調ぶりを強調した。中国人旅行者の60%減にも触れているが、全体の伸びには影響しなかったという点に力点を置いた。これは「中国依存からの脱却」という国際的なトレンドと重ねて読まれる記事設計になっている。
🇯🇵 観光収入は2025年に約5.8兆円に達し、日本の輸出産業に匹敵する規模に成長した。円安メリットは外国人にとって明確で、特に欧米からの長期滞在客は客単価が高い。ただし京都では「観光公害」という言葉が日常化し、住民の不満は限界に近づいている。観光税の導入や特定エリアの入場料徴収は始まったが、根本的なキャパシティの問題は解決していない。
🔍 日本政府は2030年に訪日客6,000万人、観光消費額15兆円を目標に掲げている。2月の数字はこの目標に向けた順調な推移を示すが、中国人観光客の減少は日中関係の冷え込みや中国国内の景気悪化を反映している。中国人は従来、訪日客全体の約30%を占めていた最大市場で、その穴を韓国・東南アジア・欧米で埋める構造変化が鮮明になった。

元記事: Reuters