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海外メディアが報じる日本

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全 729 件の記事

🇺🇸nippon.comテクノロジー

日本、10月から「能動的サイバー防御」を開始――攻撃元への先制的対処が可能に

【概要】nippon.comは、日本政府が2026年10月からアクティブサイバーディフェンス(能動的サイバー防御)の運用を開始すると報じた。 【詳細】能動的サイバー防御とは、サイバー攻撃を受ける前に攻撃元のサーバーに侵入し、無力化する手法を指す。これまで日本は「専守防衛」の原則からサイバー空間でも受動的な対応に留まっていたが、国家安全保障戦略の改定を受けて法整備が進んでいた。10月の運用開始に向け、防衛省と内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の後継組織が連携して体制を構築中だ。対象は重要インフラ(電力、通信、金融、交通)への攻撃を企図する国家支援型のサイバー脅威で、一般のネット犯罪は含まない。通信の秘密との兼ね合いで、監視範囲の適切な限定が議論されている。 【背景・影響】米国、英国、オーストラリアなど同盟国は既に能動的サイバー防御の能力を持つ。日本が同等の能力を獲得することで、Five Eyes(ファイブ・アイズ)との情報共有がさらに深化すると期待される。

🇺🇸nippon.com社会・生活

日本の犯罪件数、4年連続増加でコロナ前の2019年水準を超える

【概要】nippon.comは、日本の犯罪認知件数が4年連続で増加し、コロナ前の2019年の水準を上回ったと報じた。 【詳細】警察庁の統計によると、2025年の刑法犯認知件数はコロナ禍で大幅に減少した2021年を底に、4年連続で増加した。特殊詐欺(振り込め詐欺等)、サイバー犯罪、窃盗が増加の主因。特殊詐欺の被害額は過去最高を更新し、高齢者を狙った手口が巧妙化している。一方で殺人など凶悪犯罪は微減傾向にあり、「安全だが詐欺には弱い社会」という日本の特徴が浮かび上がる。外国人犯罪の増加も統計に反映されているが、全体に占める割合は約3%と限定的だ。 【背景・影響】「世界で最も安全な国の一つ」という日本のイメージは依然として強いが、デジタル化に伴う新型犯罪への対応が課題。警察のサイバー対策部門の増強が急務となっている。

🇺🇸Japan Times社会・生活

東京地裁、女性の任意不妊手術の権利を否定――母体保護法の合憲性が争点

【概要】ジャパンタイムズは、東京地裁が女性の任意不妊手術(卵管結紮術)を受ける権利を認めない判決を出したと報じた。 【詳細】原告の女性は、配偶者の同意なしに不妊手術を受けることを望んだが、母体保護法が配偶者の同意を要件としていることを根拠に医療機関から拒否された。訴訟では同法の当該条項が憲法の自己決定権に反するかが争われたが、東京地裁は「法の規定は合理的」として原告の訴えを退けた。原告側弁護団は「女性の身体に関する決定を配偶者に委ねる時代遅れの法制度」と批判し、控訴する方針を表明。リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)の観点から国際的にも注目される判決だ。 【背景・影響】母体保護法は1948年の旧優生保護法を前身とし、不妊手術と人工妊娠中絶に関する規定を定める。配偶者同意要件は国連女性差別撤廃委員会からも撤廃を勧告されている。

🇺🇸japantoday.com経済・ビジネス

カルビー、中東情勢悪化でポテトチップスの一部生産を停止――原料油脂の調達困難

【概要】Japan Todayは、日本の菓子メーカーが中東情勢の悪化を受けてポテトチップスの一部生産を停止したと報じた。 【詳細】イラン紛争の影響でパーム油や食用油脂の国際価格が急騰し、調達が困難になっている。ポテトチップスの製造には大量の食用油が必要で、コスト上昇分を製品価格に転嫁しきれないと判断した。一部商品の生産を一時的に止め、在庫がなくなり次第、店頭から姿を消す見通し。他の食品メーカーも原材料費の高騰に直面しており、値上げや容量削減(いわゆる「ステルス値上げ」)の動きが加速する可能性がある。 【背景・影響】イラン紛争の影響がエネルギーだけでなく食品にまで波及した象徴的な事例。消費者の生活に直結する問題であり、「戦争が食卓を直撃する」実感を与えるニュースだ。

🇺🇸Reuters経済・ビジネス

日本の財務相、為替市場で「断固たる措置」の用意を表明――円安牽制

【概要】ロイターは、日本の財務相が為替市場で断固たる措置を取る用意があると発言したと報じた。急速な円安進行への牽制と見られる。 【詳細】加藤勝信財務相は記者会見で「為替市場の動向を極めて緊張感を持って注視している。行き過ぎた動きに対しては断固たる措置を排除しない」と述べた。円相場は原油高と日米金利差を背景に155円台まで下落しており、このまま160円台に迫れば、2024年に実施した為替介入の再現も視野に入る。市場関係者は「口先介入」と受け止めつつも、日銀の金融政策決定会合と日米首脳会談を控えたタイミングでの発言を重視している。 【背景・影響】2024年4〜5月と10月に合計約10兆円の為替介入を実施した実績があり、口先だけではないという警告のメッセージだ。ただし米国が為替介入に批判的な立場を取る可能性もあり、首脳会談の結果次第で介入のハードルが変わりうる。

🇺🇸Reuters経済・ビジネス

日銀・植田総裁「賃金上昇を伴う2%インフレ達成が必要」と改めて強調

【概要】ロイターは、日銀の植田和男総裁が2%の物価安定目標の達成には賃金上昇の持続が不可欠だと改めて強調したと報じた。 【詳細】植田総裁は講演で「基調的なインフレ率は2%目標に向けて加速している」との認識を示した。春闘の賃上げ動向が物価上昇の持続性を左右する重要な指標であると位置づけ、「賃金と物価の好循環」の実現に自信をのぞかせた。ただしイラン紛争によるエネルギー価格高騰については「一時的要因として注視する」と述べ、これを理由に利上げペースを変えることには慎重な姿勢を見せた。市場では次回の利上げ時期をめぐる観測が交錯している。 【背景・影響】日銀は2024年にマイナス金利を解除し、政策金利を段階的に引き上げてきた。イラン紛争という外的ショックが金融正常化の道筋をどう変えるかが、国内外の投資家の関心事だ。

🇺🇸CNBC経済・ビジネス

日産もトヨタ・ホンダに続き米国生産車を日本に逆輸入へ――貿易赤字縮小の切り札

【概要】CNBCは、日産がトヨタ、ホンダに続いて米国工場で生産した車両を日本市場に輸出する計画を発表したと報じた。 【詳細】日産は米国テネシー州のスマーナ工場で生産するSUV「ムラーノ」を日本向けに輸出する。トヨタは既にインディアナ工場製のハイランダーを、ホンダはアラバマ工場製のパスポートを日本に逆輸入しており、日産がこの流れに加わった。3社共通の狙いは、日米間の自動車貿易赤字の縮小だ。トランプ政権は日本からの自動車輸入に高関税を課す可能性を示唆しており、「米国で作って日本に売る」実績を示すことで交渉カードにする意図がある。 【背景・影響】米国で生産した日本車を日本に逆輸入するという逆転現象は、グローバルサプライチェーンの柔軟性を示す。ただし日本市場での販売台数は限定的で、象徴的な意味合いが大きい。

🇺🇸Reuters経済・ビジネス

日本の大企業、大幅賃上げへ――春闘集中回答日を前にイラン紛争の影響も

【概要】ロイターは、日本の主要企業が大幅な賃上げを提示する見通しだと報じた。一方でイラン紛争によるコスト増が企業収益を圧迫する懸念もある。 【詳細】春闘の集中回答日を前に、トヨタ、日立製作所、パナソニックなど主要企業は労働組合の要求に対し、前年を上回る賃上げ率での回答を準備している。連合(日本労働組合総連合会)は5%以上の賃上げを要求しており、大企業の多くがこれに応える姿勢だ。人手不足が深刻化するなか、賃上げなしには人材確保が困難という切実な事情がある。ただしイラン紛争によるエネルギー・原材料費の高騰が利益を圧迫しており、中小企業への波及は不透明。日銀が注視する「賃金と物価の好循環」の実現が問われる局面だ。 【背景・影響】2024年の春闘では33年ぶりの高水準となる5.1%の賃上げが実現した。2年連続の大幅賃上げが実現すれば、デフレ脱却の決定打となる可能性がある。

🇺🇸Bloomberg経済・ビジネス

日韓が米国に9,000億ドル投資で合意――関税圧力が引き出した巨額コミット

【概要】ブルームバーグは、日本と韓国が合わせて約9,000億ドル(約140兆円)の対米投資を約束した経緯と実現可能性を分析した。 【詳細】この投資コミットメントはトランプ政権の関税圧力を背景に、日韓の首脳がそれぞれ提示したもの。日本は自動車、半導体、エネルギー分野を中心に複数年にわたる投資計画を示し、韓国もサムスン、現代自動車などの米国内生産拡大を約束した。ブルームバーグは「数字のインパクトは大きいが、既存の投資計画の付け替えや、長期にわたる漸進的投資を一括発表した面もある」と指摘。実際にどこまで新規投資かは精査が必要だとしている。トランプ政権は成果として誇示する構えだ。 【背景・影響】「投資で関税を回避する」モデルが定着すれば、他の貿易相手国にも波及する。ただし巨額投資の実行には市場環境や為替動向など不確定要因が多い。

🇺🇸www3.nhk.or.jp政治・外交

元イラン革命防衛隊司令官「日本の軍艦がホルムズに来れば危険に直面する」と警告

【概要】NHKワールドは、イラン革命防衛隊(IRGC)の元司令官が、日本がホルムズ海峡に海軍艦艇を派遣すれば「危険に直面する」と警告したと報じた。 【詳細】元IRGC司令官はイランメディアのインタビューで、「ホルムズ海峡に外国の軍艦を送る国は、その結果に責任を負う」と発言。名指しこそしなかったが、トランプ大統領が日本に艦船派遣を求めている文脈から、日本への牽制であることは明らかだ。さらに「ホルムズ海峡はイランの裏庭であり、我々は誰よりもこの海域を熟知している」と述べ、軍事的優位を誇示した。日本政府は現時点で派遣を否定しているが、この種の威嚇が日本の政策判断に影響を与える可能性がある。 【背景・影響】イランはホルムズ海峡の封鎖をちらつかせることで交渉力を維持してきた歴史がある。1988年の「プレイング・マンティス作戦」では米海軍とイラン海軍が直接交戦した。日本の艦船が巻き込まれるリスクは決して理論上の話ではない。

🇭🇰SCMP政治・外交

米軍のイラン転向、アジア太平洋の安全保障に「空白」を生むか――SCMP分析

【概要】南華早報(SCMP)は、米軍がイラン紛争対応のためアジア太平洋から戦力を中東に移動させていることが、地域の安全保障に空白を生む可能性があると分析した。 【詳細】2,000人以上の海兵隊員と少なくとも1隻の空母打撃群が太平洋からペルシャ湾方面に再配置された。安全保障アナリストの間では意見が分かれ、「戦略的ダメージは心理的なもの」と楽観視する声がある一方、「測定可能な防衛ギャップが生まれている」との警告も出ている。中国や北朝鮮がこの隙を突いて軍事的な既成事実を作る可能性が懸念される。日本にとっては、在日米軍の即応能力低下が直接的なリスクとなる。 【背景・影響】米国の「二正面作戦」能力の限界が露呈しつつある。アジア太平洋と中東の両方に十分な戦力を維持できない構造的問題は、同盟国の自主防衛力強化を促す圧力にもなる。

🇺🇸nationalinterest.org政治・外交

日本が潜水艦に巨額投資する4つの理由――National Interest分析

【概要】米国の外交・安全保障専門誌National Interestが、日本の潜水艦戦力増強の背景を4つの理由で解説した。 【詳細】記事が挙げる4つの理由は、(1)中国海軍の急速な拡大に対する抑止力、(2)台湾海峡・南西諸島防衛における海中優勢の確保、(3)北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)への対処、(4)ホルムズ海峡を含むシーレーン防衛能力の強化。海上自衛隊は「たいげい」型潜水艦の建造を進めており、リチウムイオン電池搭載により従来型より長時間の潜航が可能だ。潜水艦の保有隻数は22隻体制を維持する方針で、1隻あたりの建造費は約700億円。記事は「静粛性で世界最高水準」と評価した。 【背景・影響】通常動力型潜水艦の分野で日本は世界トップクラスの技術を持つ。オーストラリアへの潜水艦輸出が流れた過去があるが、技術力への国際的評価は高い。

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